再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)の治療戦略

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タイトル別名
  • Management of multiple myeloma in the relapsed/refractory patient
  • サイハツ ナンチセイ タハツセイ コツズイシュ(RRMM)ノ チリョウ センリャク

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説明

<p>多発性骨髄腫(multiple myeloma, MM)に対して初発時にボルテゾミブ,レナリドミド,サリドマイドを含む治療戦略が導入されたことによってその予後は著明に改善した。しかし,これらの治療でもMMの根治は困難であり再発を繰り返してやがて難治性となる。再発・難治性多発性骨髄腫に対して第二世代のプロテアソーム阻害薬であるカルフィルゾミブとイキサゾミブ,免疫調節薬であるポマリドミド,HDAC阻害薬であるパノビノスタット,抗体治療薬であるエロツヅマブとダラツムマブが使用できるようになったが至適な順序や組み合わせについて不明な点も多い。最近,免疫調節薬と抗体治療薬のリトリートメントによって腫瘍免疫を介した新たな効果が認められることが分かってきた。今後は臨床試験によってこれらの新規治療薬の効果が最大限に発揮できるような使用方法が明らかになることが望まれる。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 60 (9), 1257-1264, 2019

    一般社団法人 日本血液学会

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