一様流下にある膜体の有効膜高の実用算定式の提案

書誌事項

タイトル別名
  • PRACTICAL FORMULA FOR EFFECTIVE HEIGHT OF IMPERMEABLE HANGING CURTAIN IN STEADY WATER FLOW

抄録

<p> 膜体の有効膜高を算定するための手法はこれまでに多く提案されているが,いずれの手法でも水理実験に基づく実験定数が必要なため,設計者が容易に有効膜高を求めることはできなかった.本研究では,設計者が簡便に計算することができる一様流下に置かれた垂下式膜体の新しい有効膜高の予測式を提案することを目的とした.水理実験と数値計算によって膜体に作用する圧力分布を検討した結果,実験定数は一意に定まるものではないことを確認した.そこで,無次元流速(動圧と錘重量の比)と膜高有効率(有効膜高と初期膜高の比)を用いた有効膜高の実用算定式を得た.この実用算定式は,初期膜高と水深の比を媒介変数とすることで実験定数が内包され,実験定数を利用者が指定しなくてよい点と,錘重量が式に含まれる点に特徴を有する.ただし,適用できる流速の範囲には制限があることに注意が必要である.</p>

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