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- 矢野 亮
- 長野大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Buraku invisibility and policy making
- 部落の不可視化と政策過程 : デニズン化とシティズンシップ
- ブラク ノ フカシカ ト セイサク カテイ : デニズンカ ト シティズンシップ
- focus on the trends of Buraku becomingdenizens and denizenship
- デニズン化とシティズンシップ
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抄録
<p>本稿では,被差別部落(以下,部落)の人びとの包摂策とはいかなるもので</p><p>あったのか.どのような政策をつうじて人びとが不可視化してきたのかを考究</p><p>した.結果,第一に,戦前からの一連の部落に対する自治体施策はデニズンシ</p><p>ップの保障を目指すものであった,第二に,一連の国の政策は部落の人びとを</p><p>不可視化していくものであった,第三に,同和政策は,結果的に,社会的権利</p><p>のような「結果の平等」までを保障するものとはならなかった.社会的権利は</p><p>ローカルなコミュニティに委ねられたままである.福祉国家のなかで展開され</p><p>た同和政策は,人びとのあいだに境界線をひき,部落の人びとをデニズン化す</p><p>るにとどまった.加えて,新自由主義的(と新保守主義的)政策が台頭し自治</p><p>体行政が後退するなかでは,部落の人びとのソーシャル・キャピタルの喪失に</p><p>とどまらず,デニズンシップさえ危うい事態に直面することとなる.市民共和</p><p>主義的市民権(civil republic citizenship)も自由主義的市民権(liberal citizenship)</p><p>も,部落というコミュニティにおける義務(相互扶助)を過度に強</p><p>調すること(communitarianism)をつうじて,シティズンシップすなわち「人</p><p>権としての福祉」を削減することに加担してしまった.こうしたなかで部落に</p><p>包摂された人びとは,労働者になることも,福祉受給者になることも,ますま</p><p>す困難な事態(複数の排除)に直面している.</p>
収録刊行物
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- Journal of Welfare Sociology
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Journal of Welfare Sociology 16 (0), 33-53, 2019-05-31
福祉社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564227320341248
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- NII論文ID
- 130007726331
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- NII書誌ID
- AA11962593
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- ISSN
- 21866562
- 13493337
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- NDL書誌ID
- 029810613
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可