生体捕獲後に鹿生産牧場において短期飼育したエゾシカのロース肉成分の季節変動

書誌事項

タイトル別名
  • Seasonal variation in the contents of loin from Yeso sika deer captured and reared for a short period on a deer farm
  • セイタイ ホカク ゴ ニ カ セイサン ボクジョウ ニ オイテ タンキ シイク シタ エゾシカ ノ ロースニク セイブン ノ キセツ ヘンドウ

この論文をさがす

抄録

<p>阿寒湖周辺において2006年および2007年のそれぞれ冬期に生体捕獲したエゾシカを、鹿生産牧場に移送し3~10ヵ月間飼育した。2006年6月、7月、9月および10月に満2歳以上のオスをそれぞれ3頭、3頭、2頭および2頭(計10頭)解体した。2007年には6月、7月、9月、10月および11月に満2歳以上のメスを3頭ずつ(計15頭)解体した。これらのエゾシカのロース肉の一般成分含量およびミネラル含量を測定した。オスのロース肉において、粗脂肪含量が9月にわずかに減少し、10月に最も多くなる傾向がみられた。ミネラル含量においては、カリウムおよび鉄含量が9月に減少した後10月に増加する傾向がみられた。メスにおいては、ロース肉の粗脂肪含量が多く、特に10月に有意に多かった。粗タンパク質含量の季節変化はみられなかった。粗灰分含量は7月に有意に少なかった。ミネラル含量においてはカリウム含量に季節変化がみられ、11月に有意に少なかった。以上より、生体捕獲後に鹿生産牧場で短期飼育したエゾシカのロース肉の粗脂肪、粗灰分およびカリウム含量において季節変化が認められた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ