黒毛和種去勢肥育牛における繊維摂取量と採食・反芻時間

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タイトル別名
  • Relationships between neutral detergent fiber intake and chewing time in fattening Japanese Black steers.
  • クロゲワシュ キョセイ ヒイクギュウ ニ オケル センイ セッシュリョウ ト サイショク ・ ハンスウジカン

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抄録

<p><tt>黒毛和種去勢肥育牛における繊維摂取量と採食・反芻時間との関係を明らかにするため2つの試験を行った。試験1では肥育前期牛18頭を用いて12、15か月齢に、試験2では肥育中期・後期牛15頭を用いて20、25、28か月齢に飼料摂取量および採食・反芻時間の調査を行った。試験1では12、15か月齢時に濃厚飼料各々5.2、7.8</tt>kg<tt>、粗飼料3.1、1.5</tt>kg<tt>を給与した。試験2では粉砕トウモロコシ主体配合飼料(濃厚飼料</tt>A<tt>)を5.1~5.3</tt>kg<tt>、トウモロコシサイレージ(</tt>CS<tt>)を 3.1~5.4</tt>kg<tt>給与する濃</tt>A<tt>・</tt>CS<tt>区(6頭)、粉砕玄米主体配合飼料(濃厚飼料</tt>B<tt>)を4.8~5.1</tt>kg<tt>、</tt>CS <tt>を3.3~5.7</tt>kg<tt>給与する濃</tt>B<tt>・</tt>CS<tt>区(6頭)、濃厚飼料</tt>A<tt>を8.5~8.8</tt>kg<tt>、麦稈を1.0~1.6</tt>kg<tt>を給与する対照区(3頭)を設けた(いずれも乾物ベース)。試験1の粗飼料由来</tt>NDF<tt>(</tt>FNDF<tt>)摂取量およびその含量は、濃厚飼料の増給により15か月齢が12か月齢の1/2程度以下となり、反芻時間も短くなった。試験2では</tt>FNDF<tt>摂取量およびその含量は、濃</tt>A<tt>・</tt>CS<tt>区、濃</tt>B<tt>・</tt>CS<tt>区、対照区各々1.6、1.6、0.7</tt>kg<tt>/日および17.5、17.2、7.6%、反芻時間は386、436、289 分/日、</tt>RVI<tt>値は60、62、46分/</tt>kgDM<tt>と、対照区の</tt>FNDF<tt>摂取量およびその含量は他区の1/2以下となり、反芻時間の減少と</tt>RVI<tt>値の低下がみられた。また、</tt>FNDF<tt>摂取量およびその含量と反芻時間との相関係数は0.49、0.51とやや高かったが、</tt>NDF<tt>摂取量およびその含量とは0.27、0.28と低かった。これらから、黒毛和種肥育牛では</tt>FNDF<tt>摂取量およびその含量が反芻時間および</tt>RVI<tt>に大きく影響することが明らかとなった。 </tt></p>

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