進行性腎癌に対する一次治療におけるパゾパニブの成績

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タイトル別名
  • EFFICACY AND SAFETY OF PAZOPANIB FOR ADVANCED OR METASTATIC RENAL CELL CARCINOMA: A SINGLE-INSTITUTION STUDY

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説明

<p> (目的) 進行性腎癌に対する一次治療としてのパゾパニブの有用性及び安全性をレトロスペクティブに検討した.</p><p> (対象と方法) 2014年10月から2018年2月までの期間で,神戸大学において,進行性腎細胞癌に対する一次治療としてパゾパニブを投与した23例を対象とし,治療成績および合併症について検討した.</p><p> (結果) International mRCC Database Consortion(IMDC)リスク分類において,Favorable:2例,Intermediate:12例およびPoor:9例であった.Progression Free Survival(PFS)の中央値は8.6カ月であり,Overall Survival(OS)の中央値は未到達であった.パゾパニブの最良効果(Best Response:BR)はParcial Response(PR):10例(50.0%),Stable Disease(SD):8例(40.0%)およびProgression Disease(PD):2例(10.0%)であった(評価不能:3例).Grade3の有害事象は,肝機能障害:3例,血小板減少:2例および手足症候群,嘔吐,消化管出血をそれぞれ1例ずつに認めた.</p><p> (結論) 一次治療としてのパゾパニブの治療成績は極めて良好であり,比較的忍容性に優れた薬剤であると考えられた.</p>

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