咀嚼困難を訴える閉塞性睡眠時無呼吸症患者に対する補綴症例

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  • 鈴木 善貴
    徳島大学大学院医歯薬学研究部顎機能咬合再建学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Prosthodontic treatment for difficulty in mastication caused by an oral appliance for obstructive sleep apnea
  • 専門医症例報告 咀嚼困難を訴える閉塞性睡眠時無呼吸症患者に対する補綴症例
  • センモンイ ショウレイ ホウコク ソシャク コンナン オ ウッタエル ヘイソクセイ スイミンジ ムコキュウショウ カンジャ ニ タイスル ホテツ ショウレイ

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説明

<p>症例の概要:54歳女性.閉塞性睡眠時無呼吸症に対しオーラルアプライアンス(OA)を装着し,咬合の変化による咀嚼困難を感じたため来院.暫間補綴装置にて適切な咬合を探り,半調節性咬合器上で臼歯部の補綴装置を再製作した.その後,下顎前方移動量を1 mmに抑えたOAを新製し,3年経過後も良好な咬合・睡眠状態を維持している.</p><p>考察:可及的に臼歯部での咬合接触・ガイダンスを付与し,OAの前方移動量を少量としたことで,咀嚼困難が解消され,歯列形態が維持できているものと考える.</p><p>結論:OA使用症例の咬合治療の際には,その後の咬合の変化を最小限にするために,OAの設計を考慮する必要がある.</p>

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