プルトニウムのトリレンマにいかに対処するか

書誌事項

タイトル別名
  • How to Address Plutonium Trilemma
  • プルトニウムのトリレンマにいかに対処するか : 原子力政策転換に伴うプルトニウム核不拡散への対応
  • プルトニウム ノ トリレンマ ニ イカニ タイショ スル カ : ゲンシリョク セイサク テンカン ニ トモナウ プルトニウムカク フカクサン エ ノ タイオウ
  • Solutions for plutonium non−proliferation in Japanese nuclear policy changeover
  • 原子力政策転換に伴うプルトニウム核不拡散への対応

この論文をさがす

抄録

<p> 昨年9月にエネルギー・環境会議が示した「革新的エネルギー・環境戦略」では,2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう政策資源を投入する一方で,国際的責務を果たしつつ,引き続き従来の方針に従い再処理事業に取り組むとした。その結果,「利用目的のないプルトニウムを持たない」という核不拡散政策上のこれまでの考え方との整合性をいかに確保するかという大きな課題が残された。プルトニウムについての明確な方向性を示さない限り,米国を含む国際社会は懸念を示す可能性が非常に高い。他方,新たに加わった使用済み燃料直接処分のオプションによっても,この核不拡散の問題が必ずしも解決される訳ではない。本稿では,原子力政策見直しにおけるプルトニウムの取扱いおよび使用済燃料の処分に係る核不拡散・核セキュリティ上の課題について整理し,我が国として検討すべき多様なオプションについて核不拡散の観点から議論する。</p>

収録刊行物

参考文献 (12)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ