味覚障害の診療の基本とその実践

  • 田中 真琴
    日本大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野

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タイトル別名
  • 第120回日本耳鼻咽喉科学会総会ランチョンセミナー 味覚障害の診療の基本とその実践
  • ダイ120カイ ニホン ジビ インコウ カガクカイ ソウカイ ランチョンセミナー ミカク ショウガイ ノ シンリョウ ノ キホン ト ソノ ジッセン

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抄録

<p> 味覚障害患者の訴える症状は, 味覚低下・脱失といった量的味覚異常から, 自発性異常味覚や異味症のような質的味覚異常まで多岐にわたる. その原因は多様で, 単一ではなく複合的な場合も多く, 治療で改善がみられないケースもある. また, 味覚定量検査 (電気味覚検査・濾紙ディスク検査) は, 残念ながら限られた施設でしか行われていないのが現状である. これらの理由から, 味覚障害診療は, 耳鼻咽喉科医でも馴染みの薄い分野であると思われる.</p><p></p><p> 味覚障害は, 60歳以上の高齢者に多い, 生活の質 (QOL) を著しく損なう疾患である. その診療の需要は, 高齢化に伴い今後さらに増加することが予想され, 耳鼻咽喉科の専門性をアピールできる領域と考えている.</p><p></p><p> 味覚障害診療での, 問診, 視診, 臨床検査, 機能検査, 診断, 治療, フォローアップの概略を述べる.</p>

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