-
- 松原 康介
- 筑波大学
書誌事項
- タイトル別名
-
- The Project for Reconstitution of Hellenistic Infrastructure suggested by the master plan of Damascus in 1968
この論文をさがす
抄録
<p>本研究では、既往研究による新事実の発見としての「進化型計画論」を踏まえ、1968年のダマスカス都市基本計画の旧市街政策を、交通政策の視点だけでなく、ヘレニズムからイスラームへの「進化」という独自の歴史意識の結果と位置づけ、その全体像を明らかにすることを目的とする。ユネスコによる批判が交通計画への批判に限定されており「古代都市の再構築」という壮大な構想に対しては未評価であることを示した上で、2章で68年計画中の「古代都市」に関わる記述を抽出し、既往研究とも照合して、そのヘレニズム基盤としての特徴を以降の参照系として提示する。3章では、イスラーム時代の空間変容と重層化について既往研究から概略する。4章では、デガジュマンと呼ばれる街路開削・拡幅の実際について、68年計画のテキストと、関連して発表されたエコシャールや番匠谷による雑誌記事、及び計画図の分析から明らかにする。5章では、批判にも関わらず2019年現在において「古代都市の再構築」事業は一部が進展しており、その現状を補足的にレビューし評価の参考とする。結論において、ヘレニズム基盤の再構築事業の全体像を考察し、今後の事業の展望を明らかにする。</p>
収録刊行物
-
- 都市計画論文集
-
都市計画論文集 54 (3), 630-637, 2019-10-25
公益社団法人 日本都市計画学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390564227335153792
-
- NII論文ID
- 130007742064
-
- NII書誌ID
- AA12749321
-
- ISSN
- 21850593
- 09160647
-
- HANDLE
- 2241/00159328
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可