Pt担持トルエン水素化触媒反応における担体効果の反応速度論解析

  • 熱海 良輔
    (国研)産業技術総合研究所 再生可能エネルギー研究センター
  • 崔 協力
    (国研)産業技術総合研究所 再生可能エネルギー研究センター
  • 松本 秀行
    (国研)産業技術総合研究所 再生可能エネルギー研究センター
  • 小林 慶祐
    山形大学大学院理工学研究科物質化学工学専攻
  • 松田 圭悟
    (国研)産業技術総合研究所 再生可能エネルギー研究センター 山形大学大学院理工学研究科物質化学工学専攻
  • 辻村 拓
    (国研)産業技術総合研究所 再生可能エネルギー研究センター
  • 難波 哲哉
    (国研)産業技術総合研究所 再生可能エネルギー研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Kinetic Analysis of Support Effects of Pt-loaded Catalysts on Toluene Hydrogenation at Ambient Pressure

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抄録

<p>固定層反応器内に充填したPt担持Al2O3またはTiO2触媒を用い,トルエン水素化反応試験を常圧 · 398〜473 Kの条件で実施した。トルエン,水素,MCH分圧はそれぞれ60~91,9~23,9~17 kPaで変化させた。反応温度423 K上において,Pt担持触媒はPt/Al2O3,Pt/TiO2(アナターゼ,A),Pt/TiO2(アナターゼ/ルチル混合物,AR),Pt/TiO2(ルチル,R)の順で高い活性を示したが,398 KではPt/TiO2(A)が特筆して高い活性を示した。担体化学種がPt触媒活性に及ぼす影響を評価するために,速度論解析を行った。吸着挙動が触媒活性に及ぼす影響を議論するために,Langmuir-Hinshelwood型の反応速度式を適用した。速度論解析から,反応速度定数の大きさだけでは,観測した触媒活性の序列を説明できないことが分かった。このことから,速度定数だけでは反応速度の大きさを説明できないと考えた。また,吸着平衡定数から算出した被覆率と反応速度の相関から,トルエン · MCH被覆率が反応速度とほとんど相関がないのに対し,水素被覆率と反応速度には比較的強い相関があることが分かった。</p>

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参考文献 (20)*注記

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