ミャンマー連邦共和国における基礎教育学校の統合化に関する研究

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タイトル別名
  • Study on consolidation of basic education schools in the Republic of the Union of Myanmar

説明

<p> ミャンマー連邦共和国では児童生徒数規模から教育省管下の基礎教育学校の分布を見ると,100名以下の学校が全体の半分以上を占めるなど,極端に規模が小さな学校が多い.しかし,学校規模が小さければ児童生徒一人あたりの教員数や校舎面積は大きくなる.教育に割く事が出来る資源は有限であり,その効率的な利用は,学校教育制度をミャンマーにとって負担可能,持続可能にするためには欠かせない.小規模学校の統合が必要であるが,問題はそれが現実的か,どの程度資源が節約できるかである.児童生徒の通学可能性を考えると距離の離れた学校の統合は出来ない.そこで,ここでは学校間の直線距離が1Km,2Km,3Kmの場合に分けて,学校を統合したらどうなるかをシミュレーションした.</p><p> データの利用可能性なども考慮し,人口密度が比較的小さなKayar州,人口密度が比較的大きなAyeyawady管区,さらに,都市地域としてMandalay管区,Yangon管区を例に取り分析した結果,概ね同じような結果が得られた.即ち,相互の直線距離が最大距離3Kmまでの学校は統合する事にすれば,学校数は半分以下,小学校教員を中心にして現実的な基準教員数を約16~26%削減でき,1Kmまでであっても8~11%の削減が可能である.3Kmまでの統合では学校規模のメディアンは現在の3倍程度にまでなるが,それでも1学年2学級程度でちょうど良い.現員と比較しても,全体として教員不足は十分解消し,余裕まで生まれることが明らかになった.</p>

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