頭蓋底手術を施行した鼻腔原発腸管型腺癌の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Intestinal type adenocarcinoma of nasal cavity
  • –A case report and literature review–

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説明

鼻腔原発腸管型腺癌の1例を報告する。症例は63歳女性。1年前から反復する右鼻出血を主訴に受診した。右嗅裂に腫瘍を認め,生検で腺癌の診断であった。CT・MRIでは37×26×15mmの腫瘍であり,蝶形骨洞浸潤にてcT4aN0M0,ステージ4aの診断となった。頭蓋底に広範に接しており,経鼻内視鏡支援下両側前頭開頭手術を施行した。嗅覚脱失以外の合併症は認めなかった。術後病理学的所見で腸管型腺癌の診断が確定し,硬膜浸潤陰性,断端陰性であった。術後放射線治療として強度変調放射線治療56グレイを施行し,術後2年の経過で局所再発および転移再発を認めていない。本症例の臨床経過と病理像について文献的考察を加えて報告する。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 45 (3), 337-341, 2019

    日本頭頸部癌学会

参考文献 (14)*注記

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