閉経後女性の末期変形性膝関節症と骨密度および体組成との関係

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タイトル別名
  • Relevance of bone mineral density, body composition and end stage knee osteoarthritis in the menopause women

抄録

<p>目的:変形性膝関節症(OA 膝)は閉経後の女性や肥満患者に多いが,OA の進行度と骨密度(BMD)との関連性を明らかにした研究は少ない.本研究は閉経後女性の末期OA 膝患者と無症候性膝関節患者のBMD を評価し,体組成との関連を検討した.</p><p>方法:Kellgren Lawrence(KL)分類3 もしくは4 の閉経後末期OA 膝患者19 名(末期OA 群:74.1±6.3 歳)とKL 分類2 までの患者および健常者21 名(対照群:68.0±6.6 歳)を対象とした.BMD と体組成はDual-energy X-ray absorptiometry(DXA)を用いて測定し,BMD index(BMD/ 体重× 100)を算出した.</p><p>結果:末期OA 群の体重(59.21±10.68 vs. 51.24±8.33kg,P=0.01)は対照群より重く,Body Mass Index(BMI)(26.22±4.02 vs. 21.43±3.18kg/m2,P <0.01)は,対照群より高かった.両群のBMD は有意差を認めなかったが,BMD index は末期OA 群が有意に低かった(1.67±0.23 vs. 1.99±0.32%,P <0.01).また,両群のBMD index は体脂肪率と負の相関,除脂肪率と正の相関関係を認めた.</p><p>結論:末期OA 群のBMD index は対照群より有意に低値であった.また,BMD index は体脂肪率と負の相関を示し,除脂肪率とは正の相関を認めた.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564227348787072
  • NII論文ID
    130007749830
  • DOI
    10.11359/chubu.2019.609
  • ISSN
    13490885
    00089443
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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