精神科看護師の感情労働と精神障害者に対する否定的態度がバーンアウトに及ぼす影響

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タイトル別名
  • The Effects of “Emotion Work” and Negative Attitudes toward People with Mental Illness on Burnout among Psychiatric Nurses
  • セイシンカ カンゴシ ノ カンジョウ ロウドウ ト セイシン ショウガイシャ ニ タイスル ヒテイテキ タイド ガ バーンアウト ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

<p>本研究の目的は,精神科看護師の感情労働と精神障害者に対する否定的態度がバーンアウトにどのように影響しているかを明らかにすることである.精神科看護師に1)感情労働尺度,2)個人的スティグマ尺度,3)日本版バーンアウト尺度(MBI),基本属性からなる自記式質問紙調査を実施し,640名の回答を得た.日本版バーンアウト尺度の各下位尺度を従属変数とした重回帰分析の結果,感情労働下位尺度の「感情への敏感さ」,「感情の不協和」,「患者へのネガティブな感情表出」は促進的に,「患者への共感・ポジティブな感情表出」は抑制的にバーンアウトに影響していることが示された.また,否定的態度はバーンアウト下位尺度の「情緒的消耗感」と「脱人格化」に正の回帰を示し,精神障害者に対して否定的態度を持ちながらも看護しなければならないという矛盾する状況は葛藤を生むことが示された.</p>

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