管理栄養士養成課程における重度身体障がい当事者の講話を中心にしたチーム・ティーチングの実践

書誌事項

タイトル別名
  • Implementation of team teaching centered around lectures given by severely disabled individuals as part of a registered dietitian educational course
  • カンリ エイヨウシ ヨウセイ カテイ ニ オケル ジュウド シンタイショウ ガ イ トウジシャ ノ コウワ オ チュウシン ニ シタ チーム ・ ティーチング ノ ジッセン

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説明

<p>目的:重度身体障がい者の自立した生活及び地域包括について,学生が能動的に学べる授業を計画し,効果を検討することである.</p><p>活動内容:重度の身体障がい者が訪問ヘルパーの支援を受けて自立して暮らす様子を,当事者2名の講話を中心にした90分のチーム・ティーチング授業として計画した.学修目標は地域での生活,住環境,通勤など街の移動手段,健康,ヘルパーの仕事とし,授業評価は66名を対象に管理栄養士が習得すべき知識スキル,介護者を増やす方策等を択一式質問票で尋ね,講話の感想は自由記述させてテキスト解析をした.</p><p>活動評価:当事者は,当初の学修目標に加えて,進学,自由な時間の間食,当事者が考える施設給食のあり方などのエピソードを展開し,多くの学生が共感を示した.障がいへの共感,学修に対する意欲,介護ヘルパーへの興味,問題解決への態度を質問票から得点化した.自由記述では「障がいの有無に関係なく,みんな同じでやりたいことがある」といった感想があり,学生は当事者の講話から高次な欲求,自由な自己実現欲求を学修していた.</p><p>今後の課題:当事者の講話を中心にした授業が,障がい者の自立した生活・地域包括の普及推進の起点となることは大きな意義がある.今回の実践で得られた実証済み授業展開が,今後さまざまな教育現場で活用され,学生の能動的な学びを引き出すことを期待する.</p>

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