津波被災海岸林再造成における植栽機械化の試み
書誌事項
- タイトル別名
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- A trial of planting mechanization for reforestation of Tsunami damaged coastal forest
抄録
<p> 東日本大震災における津波で被災した東北地方太平洋岸の海岸林は、防災機能回復のため現在盛んに再造成されている。地震により地下水位が上昇し、もとの土地にクロマツなどの海岸性樹種をそのまま植栽したのでは根の伸長が阻害されて正常な成林が望めないため、高さ2m以上土盛りした上に植栽するという方法がとられている。この盛土は山砂を使用して土工機械により成形されているため、自然海岸林と比較して表層土壌が堅く、植栽には多大な労力を要する。福島県の海岸林再造成地ではクロマツコンテナ苗を植栽しているが、一般の植栽器具では歯が立たず、エンジンオーガを用いて植え穴掘りをしている。 このような状況を踏まえ、森林総合研究所ではこれまでの自動植付機開発の知見を生かし、福島県林業研究センター、福島県農林事務所、機械メーカーと共同で海岸林用の自動植付機を開発することを試みている。南相馬市の海岸林再造成地に試験地を設け、平坦な地形、前生植生のない砂地、堅い表土という一般林地とは大きく異なる条件下での植栽に適した植付け機構を模索するため、既存の自動植付機を用いて試験を行った。その結果について報告する。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 173-, 2018-05-28
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564237987613056
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- NII論文ID
- 130007375762
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可