日本林業に適合した情報高度利用システムの開発

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タイトル別名
  • Developing information sharing system for Japanese forestry

抄録

<p>ICT技術やロボット技術を活用した高度木材生産機械の開発において、日本林業に適合した情報高度利用システムを開発することを目的に、国内外の林業地域において製材工場の原木調達の現状や原木に求める生産現場からの情報等についてヒアリング調査を行った。スウェーデンでは、製材工場からの価格・数量の提示や林業会社から伐採請負事業体への作業指示、林業機械からの生産状況報告等を共通のデータ規格(StanForD)によって行い原木調達の最適化を図っていること、需給者間の情報共有により作業の効率化だけでなく価格と生産量の安定化につなげていること等が明らかになった。日本では、生産現場から製材工場への原木輸送において、フォワーダやトラックへの積み込み、積みおろしの際に輸送先の場所や時間等データ項目の追加とその際の本数管理が重要であること、原木の材長や末口径だけでなく、工場の受入基準として元口径が重要であること、製材品の用途に応じた強度性能や乾燥効率の向上のために原木のヤング率や密度、質量等の品質情報へのニーズもあること等が明らかになった。以上の結果等を反映した情報高度利用システムのプロトタイプを作成した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564237988156672
  • NII論文ID
    130007375960
  • DOI
    10.11519/jfsc.129.0_407
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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