亜熱帯域において混交した常緑広葉樹人工林の林分構造と侵入種の成長特性

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タイトル別名
  • Stand structure of invasive species of evergreen broad-leaved planted forest mixed in subtropical zone

抄録

<p>【目的】樹種選択的な下刈り、除伐が目的樹種の生育と他樹種の侵入に及ぼす影響を混交状態にある標準伐期齢前後の常緑広葉樹人工林で検証し、亜熱帯域の再造林に考慮すべき保育施業を考察した。【方法】目的樹種がイスノキの34年生と27年生の2林分、目的樹種がイジュの36年生1林分を抽出した。毎木調査は各林分とも、標準地として尾根から斜面下部に30m×等高線方向に10mの帯状プロットを1箇所設定し、目的樹種と侵入種の成立本数、サイズ(樹高、胸高直径、樹冠幅)を計測した。施業歴は3林分とも同様であり、下刈りは5年間(年1回)実施、除伐は15~20年生時に1回実施した。これらは更新を阻害する個体の除去とともに有用樹を意識的に残す樹種選択的な施業であった。【結果と考察】34年生イスノキ林の侵入種は42%(計測本数153本)、27年生イスノキ林の侵入種は72%(計測本数134本)、36年生イジュ林の侵入種は36%(計測本数101本)であった。本数率が10%を超える侵入種はイタジイ、ホルトノキ、リュウキュウマツであり、本数率が10%以下の侵入種はイジュ、タブノキであった。初期保育段階での樹種選択的な下刈り、除伐によって用材価値の高い有用樹の出現頻度が高かった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564237988675840
  • NII論文ID
    130007375686
  • DOI
    10.11519/jfsc.129.0_107
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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