クラゲチップを用いた放置竹林対策

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タイトル別名
  • Neglect bamboo forest countermeasure using the jellyfish chip.

抄録

<p>【目的】愛媛県内では、里山を中心に放置竹林が急増し、スギ林やヒノキ林にも侵入してその面積を拡大している。そこで本研究では、放置竹林伐採跡地に水源かん養機能の高い広葉樹林を早期に造成するための具体的な対策の検討を試みた。【実験方法】植栽にあたっては、活着率の向上をはかることを第一に考えてエチゼンクラゲ類を活用した土壌改良材を用いた。植栽は平成25年3月24日に実施した。植栽ではヤマザクラの苗長約130cmから150cm、根元直径13mmから15mmの挿し木苗を用いた。植栽面積は約40aで植栽本数は100本である。【結果】平成29年7月15日の調査時点で枯損はなく、樹高は510cmから630cm、胸高直径は75mmから98mmであり、順調に生育しているようであった。クラゲチップを活用した土壌改良材の施用効果は、これまでの実験から5年程度持続することが明らかになっている。このことを念頭に入れて、再施用の時期を見極めながら、放置竹林伐採跡地に水源かん養機能の高い広葉樹林を早期に造成するための具体的な対策を提示したい。本研究の一部は、韓国・山林庁(林業振興院)・山林科学技術研究開発事業(課題番号:2017061B10-1719-AB01)の助成を受けて行われた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564237988706560
  • NII論文ID
    130007375963
  • DOI
    10.11519/jfsc.129.0_399
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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