昆虫の脳における匂い情報の処理と行動発現

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タイトル別名
  • Behavioral and neural mechanisms of odor processing by the insect brain
  • コンチュウ ノ ノウ ニ オケル ニオイ ジョウホウ ノ ショリ ト コウドウ ハツゲン

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説明

昆虫はどこからともなく漂ってくる花々や仲間達の匂いをかぎわけて、遠く離れた餌場や交尾のパートナーを探索する。昆虫の匂い源探索行動は触角で受容された匂い情報が脳内で統合処理され、胸部運動系を司令・制御することによって発現する。昆虫の脳は10^4-6個程度のニューロンから構成され、高等脊椎動物に比べ桁違いに少ないニューロンの情報処理によって行動が発現する。この微小脳システムには高等脊椎動物と共通の匂い情報処理機構、さらには昆虫独自の運動指令・制御システムが存在する。ここでは、微小脳システムによる匂い源探索の行動戦略、匂い情報の脳内経路と情報処理、運動指令機構について解説する。

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