ホルスタイン種乳牛に発生したT細胞性皮膚型牛白血病の1症例

  • 猪熊 壽
    帯広畜産大学 臨床獣医学研究部門
  • 三浦 沙織
    帯広畜産大学 臨床獣医学研究部門 現:岩手県NOSAI 東南部地域センター
  • 杉本 和也
    帯広畜産大学 基礎獣医学研究部門
  • 古林 与志安
    帯広畜産大学 基礎獣医学研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • Cutaneous T-cell form bovine leukosis in a Holstein cow
  • 症例報告 ホルスタイン種乳牛に発生したT細胞性皮膚型牛白血病の1症例
  • ショウレイ ホウコク ホルスタインシュ ニュウギュウ ニ ハッセイ シタ Tサイボウセイ ヒフガタギュウ ハッケツビョウ ノ 1 ショウレイ

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抄録

<p>2カ月前からの皮膚結節性病変発現の病歴を有する3歳5カ月齢のホルスタイン種乳牛が,起立不能を主訴として受診した.症例の頭部,頸部,肩部および背部には脱毛斑と結節性皮膚腫瘤が認められた.また,全身の体表リンパ節は腫大しており,直腸検査により骨盤腔内に腫瘤が触知された.皮膚結節のパンチ生検病理組織学的所見および腸骨下リンパ節の細針吸引細胞診検査において,異型性の高い大型独立円形細胞が観察された.リンパ球増多症はみられなかったが,LDH活性,LDHアイソザイム各分画およびチミジンキナーゼ活性の著しい高値が認められた.牛白血病ウイルス抗体は陰性であった.以上の所見より皮膚型牛白血病が疑われた.第4病日に行われた病理学的検索,および皮膚結節と腫大リンパ節の組織学的検索によりT細胞性皮膚型牛白血病と確定診断された.</p>

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参考文献 (12)*注記

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