標準キャリアを用いたトナー摩擦帯電列の共通座標化

  • 多田 達也
    国立大学法人 茨城大学工学部工学基礎領域
  • 上原 利夫
    トレック·ジャパン株式会社
  • 栄田 朗宏
    花王株式会社 テクノケミカル研究所 第3研究室
  • 久保 貴史
    花王株式会社 テクノケミカル研究所 第3研究室
  • 太田 英樹
    京セラドキュメントソリューションズ株式会社 化成品生産統括部 品質管理部 玉城品質管理課
  • 木村 正利
    一般社団法人 日本画像学会
  • 鈴木 千秋
    富士ゼロックス株式会社 画像形成材料事業部
  • 小林 弘道
    パウダーテック株式会社 開発部
  • 沢山 昇
    (株)リコーリコー未来技術研究所 先端技術研究センター
  • 星野 勝義
    国立大学法人 千葉大学大学院工学研究院
  • 星野 坦之
    東京電機大学 未来科学部
  • 原田 大輔
    クラリアントケミカルズ株式会社 顔料ビジネスユニットNIP & CFチーム

書誌事項

タイトル別名
  • Common Coordinate of Toner Triboelectric Series by Standardized Carriers
  • ヒョウジュン キャリア オ モチイタ トナー マサツ タイデンレツ ノ キョウツウ ザヒョウカ

この論文をさがす

抄録

<p>トナーの摩擦帯電能を帯電量測定装置によらない絶対値として評価するために,共通座標値が定義されたキャリア群の摩擦帯電列を定め,その摩擦帯電列上でトナーへの摩擦帯電付与量がゼロとなるキャリアの座標値 (ゼロ·ポイント·チャージ) をトナーの摩擦帯電能値とする考え方がある.但し,この評価法を用いるには,全ての測定装置と全てのトナーに対して共通に適用できる数値規定された摩擦帯電列が存在することが必要条件となる.今回,日本画像学会の標準キャリアを用いて,共通に適用できる数値規定された摩擦帯電列が定められるか,また,各トナーの帯電能を絶対値的に定められるかについて検討を行った.その結果,摩擦帯電列を数値規定するための基準トナーの選び方で標準キャリア群の座標間隔は変わるが,任意に定めた基準トナーを用いて標準キャリア群の摩擦帯電列座標系を数値規定した場合に帯電特性が線形で表せるトナー群に関しては,それらに共通に適用できる数値規定された摩擦帯電列が定められることがわかった.またその場合,トナー及び粉体の摩擦帯電能は,標準キャリア群の摩擦帯電列上のゼロ·ポイント·チャージ位置で絶対値的に規定できる可能性があること分かった.</p>

収録刊行物

  • 日本画像学会誌

    日本画像学会誌 57 (3), 276-290, 2018-06-10

    一般社団法人 日本画像学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ