新潟県糸魚川市金山谷産コスモクロア輝石の電顕鉱物学的記載

書誌事項

タイトル別名
  • TEM study of Kosmochlor from Kanayamadani Itoigawa region, central Japan

説明

新潟県糸魚川市金山谷上流でリヒター閃石中にコスモクロア輝石とクロムオンファス輝石を発見し、EMPA (JEOL JXA-8600)による組成分析とTEM (JEOL JEM-2010)による電顕鉱物学的記載をおこなったので報告する。薄片観察からコスモクロア輝石はリヒター閃石中に数mmの粒子状に散在しており、SEM (JSM-6510LA)観察から、ポーラスなクロム鉄鉱が含まれることが明らかとなった。EPMAによる組成分析から、コスモクロアは最大12.923 wt%のクロムを含有する。HETEMによる高分解能電子顕微鏡観察結果はコスモクロア輝石、クロムオンファス輝石ともにdisorderは観察されなかった。Tsujimori and Liou (2004)などによれば、オンファス輝石とコスモクロア輝石では構造にギャップがあるためdisorderの存在が示唆されている。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564237992631680
  • NII論文ID
    130007398702
  • DOI
    10.14824/jakoka.2013.0_65
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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