書誌事項
- タイトル別名
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- Characteristics of Humic Acids Extracted with Acidified DMSO Solvent and Alkali Solution from Soils of Jilin, China
- 中国吉林省の土壌のDMSO油出腐植酸とアルカリ油出腐植酸の特徴
- チュウゴク キツリンショウ ノ ドジョウ ノ DMSOユシュツフショクサン ト アルカリユシュツフショクサン ノ トクチョウ
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抄録
中国吉林省の中西部に分布する5種の土壌と日本の褐色森林土を用い,酸添加DMSO溶媒によって腐植物質を抽出した。腐植酸を分離し,腐植酸の抽出割合,1%吸光係数(E_<600>値),元素組成,官能基組成,XAD樹脂によって分画される成分組成,ヘキソース,ペントース,アミノ酸,リグニン含量を測定し,アルカリ抽出腐植酸と比較した。得られた結果は以下のように要約される。1)中国の5土壌から酸添加DMSO溶媒によって抽出される腐植の抽出量はアルカリ溶液による抽出量の74〜85%であり,黒色土が最も高い抽出率を示し,アルカリ土の抽出率は低かった。DMSO抽出腐植酸の抽出量はアルカリ抽出腐植酸の約85%であった。褐色森林土のDMSO抽出腐植,腐植酸量はアルカリ抽出腐植,腐植酸量の約50%であった。2)DMSO抽出腐植酸はアルカリ抽出腐植酸より,E_<600>値が高く,炭素含量,カルボキシル基量,カルボニル基量,XAD樹脂によって分画されるカルボキシル性成分が多く,水素含量,アルコール性水酸基量,脂肪族性成分量が少なかった。これらの特徴は黒色土ではあまり顕著でなく,アルカリ土,褐色森林土で著しかった。酸添加DMSO溶媒は腐植酸のカルボキシル基と水素結合によって溶媒和して腐植酸を溶解するため,カルボキシル基の多い腐植酸が選択的に抽出されたと考えられる。3)DMSO抽出腐植酸とアルカリ抽出腐植酸のH/C,O/C比および官能基組成を検討し,黒色土は腐植酸のほとんど全てにカルボキシル基が多量に存在し,脱水反応が進んでおり,レシベ,淡色チェルノーゼムの腐植酸は全体として脱メチル化をすでに受けているが,DMSOで抽出されるE_<600>値の高い部分のみに多量のカルボキシル基が付加していることを推定した。アルカリ土,褐色森林土では腐植酸全体にわたり脱メチル化があまり進行しておらず,カルボキシル基量も少ないと推定した。4)DMSO抽出腐植酸中の中性糖,アミノ酸,リグニン含量は,アルカリ抽出腐植酸より少なかった。酸添加DMSOに溶解した中性糖の一部とタンパク様物質はDMSOを中和しても溶解しており,沈殿する腐植物質から分離するため,非腐植物質の混入の少ない腐植酸が得られたと考えられる。
収録刊行物
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- ペドロジスト
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ペドロジスト 43 (2), 98-107, 1999-12-31
日本ペドロジー学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564237992894592
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- NII論文ID
- 110009428050
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- NII書誌ID
- AN00223512
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- ISSN
- 21897336
- 00314064
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- NDL書誌ID
- 4977817
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可