深耶馬溪うつくし谷(日本の貴重なコケの森)

書誌事項

タイトル別名
  • Shinyabakei Utukusidani in Yaba-Hita-Hikosan quasi-national park(National Bryophyte Heritage Sites in Japan (NBHS))

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説明

深耶馬溪うつくし谷は大分県の北西部に位置し,耶馬日田英彦山国定公園の一角にあり,特別保護区に指定されている.地形は耶馬溪火山による急峻な岩角地と渓谷が形成され,渓谷に沿う森林は一部に植林されたスギが立つもののモミ・ツガなどの針葉樹とカエデ類などの広葉樹が混生する自然林が成立する.蘚苔類については環境省絶滅危惧I類に選定されているタチチョウチンゴケOrthomnion dilatatum,準絶滅危惧のコキジノオゴケCyathophorum hookerianumやカビゴケLeptolejeunea elliptica等が生育し,現在までに蘚類180種類, 苔類87種類が記録されている.また,本地域は非石灰岩地域であるが石灰岩地に多いセイナンヒラゴケNeckeropsis calcicola,キブリハネゴケPinnatella makinoiが生育する.渓谷性の蘚苔類にとって本地域は貴重な生育地となっている.

収録刊行物

  • 蘚苔類研究

    蘚苔類研究 9 (11), 370-371, 2009

    日本蘚苔類学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564237994755072
  • NII論文ID
    110009685338
  • DOI
    10.24474/bryologicalresearch.9.11_370
  • ISSN
    24242624
    13430254
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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