神経障害性疼痛治療中に若年性ミオクロニーてんかんを発症しレベチラセタムとプレガバリンの併用療法を行った1症例

  • 内山 智浩
    掛川市・袋井市病院企業団立中東遠総合医療センター麻酔科
  • 秋永 泰嗣
    掛川市・袋井市病院企業団立中東遠総合医療センター麻酔科
  • 今井 亮
    浜松医科大学医学部附属病院集中治療部
  • 山本 洋子
    掛川市・袋井市病院企業団立中東遠総合医療センター麻酔科

書誌事項

タイトル別名
  • Combination therapy of levetiracetam and pregabalin to treat juvenile myoclonic epilepsy occurring during treatment of neuropathic pain
  • 症例 神経障害性疼痛治療中に若年性ミオクロニーてんかんを発症しレベチラセタムとプレガバリンの併用療法を行った1症例
  • ショウレイ シンケイ ショウガイセイ トウツウ チリョウ チュウ ニ ジャクネンセイ ミオクロニー テンカン オ ハッショウ シ レベチラセタム ト プレガバリン ノ ヘイヨウ リョウホウ オ オコナッタ 1 ショウレイ

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説明

<p>神経障害性疼痛に対するプレガバリン療法の実施中に若年性ミオクロニーてんかんを発症し,いったん投与を中断したが,レベチラセタムとプレガバリンを併用することによりてんかん発作と痛みを抑制することができた症例を経験した.症例は16歳の女性で,トロッカーカテーテルによる自然気胸治療後に,刺入部周辺に遷延する間欠痛を自覚するようになった.プレガバリンによる治療が奏効していたが,四肢に意図しない運動が現れるようになった.プレガバリンによる副作用の可能性も否定できないためいったん中断したが,神経内科医による診療の結果,脳波検査により突発性の棘徐波複合が全般性に認められ若年性ミオクロニーてんかんと診断された.これによりレベチラセタムの投与を開始し,プレガバリンも従前の量に復することができた.プレガバリンの副作用の一つにミオクローヌスなどの不随意運動があり,類似薬のガバペンチンは単剤投与では若年性ミオクロニーてんかんを悪化させることが知られている.ミオクローヌスとてんかん発作には連続性があり診断と治療に苦慮したが,併用療法により疼痛管理とてんかん性疾患治療の両立を図ることができた.</p>

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