自殺未遂後1年以上再企図せず経過した気分障害患者に影響を与えた要因

書誌事項

タイトル別名
  • Factors That Influenced Mood Disorder Patients Who Have Not Contemplated Suicide Again More Than One Year after a Failed Attempt
  • ジサツ ミスイ ゴ 1ネン イジョウ サイキト セズ ケイカ シタ キブン ショウガイ カンジャ ニ エイキョウ オ アタエタ ヨウイン

この論文をさがす

抄録

<p>本研究は,再企図率が高い自殺未遂後1年以上再企図せずに経過した気分障害患者に,影響を与えた要因について明らかにすることを目的として,10名の参加者に1対1の半構成的面接を実施し,質的帰納的に分析した.</p><p>その結果,18のカテゴリー,4の大カテゴリー〈自殺未遂直後の支援〉〈新たな生活習慣の獲得〉〈新たな社会とのつながり〉〈再企図を思いとどまる気持ち〉が抽出された.</p><p>参加者は,自殺未遂直後から【専門職の支援】を受けながら【安心できる居場所】【趣味や役割の存在】を獲得し【負担感のない生活】ができていた.【周りの人への感謝の思い】や【迷惑をかけたくない思い】から,消え去ることの無い希死念慮を抱えながらも,周囲には隠し【今を生きていこうという思い】とともに〈新たな社会とのつながり〉を形成していた.死にたい気持ちを受け止め,生活に視点をおいた継続的な支援の必要性が示唆された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ