形成的評価を加味したパフォーマンス課題を取り入れた理科授業開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a Science Lesson Incorporating Performance Tasks with Formative Assessment
  • 形成的評価を加味したパフォーマンス課題を取り入れた理科授業開発 : 中学生の地学分野における進化概念形成を事例として
  • ケイセイテキ ヒョウカ オ カミ シタ パフォーマンス カダイ オ トリイレタ リカ ジュギョウ カイハツ : チュウガクセイ ノ チガク ブンヤ ニ オケル シンカ ガイネン ケイセイ オ ジレイ ト シテ
  • ―中学生の地学分野における進化概念形成を事例として―
  • —Regarding Concept Formation of Scientific Evolution in Lower Secondary School—

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抄録

<p>中学校1年理科教科書における地学分野には, 古生代から新生代に至る進化の証拠である化石資料が登場する。ここでは「どのようにして進化してきたか」の解説がないまま, 事実だけが列挙されている。一方, 「進化」に関する誤解は多く, 根強く保持される誤概念を指摘する先行研究も多い。本研究では開発した授業によって, 中学生の科学的進化概念がどの程度形成されたかを検討することを目的とした。具体的には, 進化に関する「本質的な問い」を毎時の授業に設定し, その総括的評価として「絵」と「文」で表現する「パフォーマンス課題」を準備した。さらにパフォーマンス課題の作成前後に, 対話的な学びによる再考と修正の機会, すなわち相互評価などの形成的評価の要素を教授・学習過程に加味した。パフォーマンス課題や質問紙調査の結果から分析を加えたところ, 中学生の科学的進化概念の理解に一定の効果がみとめられた。 </p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 58 (4), 355-365, 2018-06-22

    一般社団法人 日本理科教育学会

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