圧縮特性からみたゴールボール用パンツのプロテクター素材の検討

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Discussion of protector materials for goalball pants from the viewpoint of compression properties

抄録

目的<br> ゴールボール競技では投げられたボールの音を聞き、即座に床面に身体を投げ出す必要がある。そのために、腰骨を床に打ち付けることになり、選手は打撲による内出血が絶えない。しかし、専用ウェアがないため、サッカーのゴールキーパー用パンツを代用している。本研究では、ゴールボール用のコンプレッションパンツに取り付けるプロテクター素材を検討することを目的として、圧衝撃緩和性の観点から圧縮特性を測定した。<br>方法<br> ポリエステル系エストラマーによる三次元ランダムループからなる網状構造体ブレスエアーR3種(a、b、c)、軟質スポンジ3種(d、e、f)および市販のサッカーゴールキーパー用パンツのスポンジ2種を試料として、圧縮特性を測定した。試料として用いた素材の厚さは10mmであった。また、上記のブレスエアー1種と他の素材との組み合わせの2層、および厚さ5mmの試料の組み合わせによる3層について、シミュレーション実験により人体にかかる圧力を測定した。<br>結果<br> 試料f(低反発ウレタン)の圧縮エネルギーが最も大きく、次に試料a、b、cのブレスエアーの圧縮エネルギーが大きかった。しかし、試料fの圧縮回復性は低く、ブレスエアーの圧縮回復性が高いことがわかった。試料dのゴムスポンジは、圧縮変形量が少なく、硬い素材であった。シミュレーション実験では、試料fを人体側に配置する方が試料dを配置するよりも圧衝撃緩和性に優れることがわかった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564237999639552
  • NII論文ID
    130007420646
  • DOI
    10.11428/kasei.70.0_66
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ