第118回日本耳鼻咽喉科学会総会ランチョンセミナー 鼻閉とQOL障害 : 外来から帰してはいけない患者の見分け方

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  • 鼻閉と QOL 障害
  • ダイ118カイ ニホン ジビ インコウ カガクカイ ソウカイ ランチョンセミナー ビヘイ ト QOL ショウガイ : ガイライ カラ カエシテ ワ イケナイ カンジャ ノ ミワケ カタ
  • 外来から帰してはいけない患者の見分け方

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<p> 日常診療で遭遇する頻度の高い, 鼻閉を主訴とする鼻疾患にはアレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎などの良性の炎症性疾患から悪性腫瘍までさまざまな疾患がある. 限られた人的かつ時間的なリソースの中で, 鼻閉を主訴とする患者を的確に診断し適切な治療介入を可及的速やかに行うことが極めて重要である. そのためには鼻症状や鼻所見などの総合的な判断だけでなく, 画像診断, 血液検査や病理組織検査等も考慮する必要がある. 本稿では, 1) 鼻閉の QOL に及ぼす影響, 2) 鼻閉を主訴に外来を受診した症例の具体的な対応方法のポイント, 3) その中で外来から帰してはいけない症例の見分け方, 4) 後悔しないために行っておくべき検査, 5) 入院による精査加療が必要なケースについて紹介のタイミングやそれに伴う重要なポイントを概説する. 特に高度な炎症や腫瘍による鼻閉を有する緊急性の高い症例では, 症状や重症度に応じて酸素, 全身的なステロイドの投与も考慮すべきであり, 患者紹介の時点で行っておくべき処置, 投薬が必要となる. 患者の紹介はあらゆる施設間で行われ, 診療機能の連携によって質の高い医療が提供される. 鼻閉を有する患者の望ましい紹介は, その目的を明確にすると同時に適切な時期に行うことである.</p>

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