Electrical storm 状態から急激に心停止をきたした心アミロイドーシスの1剖検例
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説明
<p>症例は56歳男性.2010年6月と2015年4月に心筋梗塞を発症し,2015年5月に心不全増悪および初回の持続性心室頻拍(VT)を発症した.2016年7月に心不全増悪および心室細動(VF)を頻回に発症し,アミオダロンを開始された.当院へ転院してICD植込みを行った.本例は,採血上γグロブリン高値を認め,血中・尿中においてM蛋白(IgG-κ型)が検出された.骨髄生検と十二指腸生検の結果,多発性骨髄腫による全身性ALアミロイドーシスの診断となった.入院中VFを繰り返し,アミオダロン内服とキシロカイン持続点滴にてしばらくVFは抑制されていたが,再びElectricalstorm状態となった.アミオダロン持続点滴を再開したところstormは抑制されたが,アミオダロン点滴開始36時間後に突然ペーシング不全となり,心停止となった.最大出力でペーシングするも全く反応せず,心肺蘇生処置にも全く無反応であった.死亡確認後,病理解剖を行った.</p><p>Electricalstorm状態から急激に心停止をきたした心アミロイドーシスの1例を病理組織所見を含めて考察し報告する.</p>
収録刊行物
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- 心臓
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心臓 49 (SUPPL.1), S1_68-S1_68, 2017-08-28
公益財団法人 日本心臓財団
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238010709120
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- NII論文ID
- 130007463577
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- ISSN
- 21863016
- 05864488
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可