慢性腎臓病を合併した慢性心不全患者における運動耐容能とその関連要因の検討

DOI 参考文献21件
  • 堀田 千晴
    川崎市立多摩病院リハビリテーション科
  • 平木 幸治
    聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
  • 渡辺 敏
    聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
  • 井澤 和大
    聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
  • 安田 隆
    聖マリアンナ医科大学腎臓・高血圧内科
  • 長田 尚彦
    聖マリアンナ医科大学循環器内科
  • 大宮 一人
    聖マリアンナ医科大学循環器内科

書誌事項

タイトル別名
  • Determinants of Exercise Capacity in Chronic Heart Failure Patients with Chronic Kidney Disease

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説明

【目的】本研究の目的は，慢性心不全（CHF）患者の運動耐容能を腎機能別に調査し，慢性腎臓病（CKD）合併CHF患者の運動耐容能関連要因について明らかにすることである。【方法】男性CHF患者119例を対象に推算糸球体濾過量（eGFR）を基に，A群（eGFR60以上），B群（eGFR30以上60未満），C群（eGFR30未満）の3群に選別し，運動耐容能および上下肢筋力を比較した。さらにB・C群（CKD群）の運動耐容能関連要因を検討した。【結果】腎機能別の3群間の比較では，運動耐容能，膝伸展筋力，握力は，eGFRが低い群で有意に低値を示した。さらに，CKD群の運動耐容能関連要因を重回帰分析にて検討した結果，膝伸展筋力とeGFR（R = 0.68，R2 = 0.44，p < 0.001）が抽出された。【結語】CHF患者では，腎機能低下にともない運動耐容能は低下した。また，CKD合併CHF患者の運動耐容能関連要因に，膝伸展筋力とともにeGFRが抽出された。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 38 (6), 436-441, 2011-10-20

    一般社団法人日本理学療法学会連合

参考文献 (21)*注記

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