ROC曲線
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- 植沢 芳広
- 明治薬科大学臨床薬剤学研究室
説明
ROCはReceiver Operating Characteristicの略語であり,受信者動作特性と和訳される.飛行機のレーダーに生じるノイズと敵機を示すシグナルの識別率を評価するために,戦時中に考案された.現在では医療における診断精度の指標としても一般化しており,受診者動作特性と記されることも多い.例えば,悪性腫瘍マーカーの評価の閾値を変化させると,それに応じて悪性腫瘍の罹患に対する陽性率(感度)および偽陽性率(1-特異度)が変化する.これらをプロットしたものがROC曲線であり,その曲線下面積が大きいほど良い識別マーカーであることを示す.理想的なマーカーのROC曲線下面積は100%となる.
収録刊行物
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- ファルマシア
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ファルマシア 51 (10), 970_2-970_2, 2015
公益社団法人 日本薬学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238014667520
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- NII論文ID
- 130007447853
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- ISSN
- 21897026
- 00148601
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可