疾患の進行に伴うパーキンソン患者の足趾把持力低下

  • 岡田 洋平
    畿央大学健康科学部理学療法学科
  • 福本 貴彦
    畿央大学健康科学部理学療法学科
  • 前岡 浩
    畿央大学健康科学部理学療法学科
  • 高取 克彦
    畿央大学健康科学部理学療法学科
  • 生野 公貴
    西大和リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 鶴田 佳世
    西大和リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 大久保 優
    西大和リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 河口 朋子
    西大和リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 岡本 昌幸
    西大和リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 松下 祥子
    西大和リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 庄本 康治
    畿央大学健康科学部理学療法学科

書誌事項

タイトル別名
  • Toe Flexor Weakness Associated Disease Progression in Patients with Parkinson's Disease

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説明

【目的】本研究の目的は,パーキンソン病患者および健常高齢者の足趾把持力を比較し,足趾把持力と疾患重症度および罹病期間との関連性について検討することにより,姿勢制御に重要な役割を果たす足趾把持力のパーキンソン病患者の特性を明らかにすることとする。【方法】対象はパーキンソン病患者25名,健常高齢者25名とした。評価項目は対象者の特性,足趾把持力,膝伸展筋力とした。データ分析は足趾把持力,膝伸展筋力の群間比較と患者の特性との関連性について検討した。【結果】パーキンソン病患者の足趾把持力は健常高齢者と比較して有意に低い値を示し,足趾把持力と年齢,疾患重症度,罹病期間には有意な負の相関関係を認めた。ヤール4度群は2度群と比較して有意に低い値を示した。【結論】パーキンソン病患者は健常高齢者と比較して足趾把持力が低値を示し,加齢や疾患の進行に伴い足趾把持力が低下することが示唆された。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 37 (6), 391-396, 2010-10-20

    日本理学療法士学会

参考文献 (30)*注記

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