労働者のメンタルヘルスと働き方改革

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タイトル別名
  • Worker’s mental health and work-style reform
  • ロウドウシャ ノ メンタル ヘルス ト ハタラキカタ カイカク

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抄録

<p>目的:本稿では働き方改革における法改正の柱の1つである「長時間労働の是正と多様で柔軟な働き方の実現」に焦点を当て,長時間労働,及び勤務間インターバルと労働者のメンタルヘルスの関係について主要な研究を紹介し,これまでに明らかになったことと研究上の課題について整理した.</p><p>内容:長時間労働とメンタルヘルスの関係については疫学・産業医学や社会科学の分野で研究蓄積が進んでいるが,クロスセクションデータを用いたものや,サンプルに偏りのある研究が多く,結果の解釈には注意を要する.また,勤務間インターバルはこれまで交代勤務者を対象とした研究が多く,常日勤者における勤務間インターバルの健康への影響は明らかでないことが多い.</p><p>結論:今後は準実験法などを用いて,逆の因果関係や観測不能な属性によるバイアスを考慮した研究を行い,これまでに得られた結果の頑健性を検証することが必要である.</p>

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