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- 植竹 富一
- 東京電力ホールディングス株式会社
書誌事項
- タイトル別名
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- Spatial Variation of Long-Period Strong Ground Motion Observed in the Kanto Plain during the 2016 Kumamoto Earthquake
説明
<p>2016年熊本地震(2016年4月16日01:25,M7.3)では,約900km離れた千葉県北西部で長周期地震動階級2が観測された.関東平野へ入射した長周期地震波は,南北方向の震動が卓越した卓越周期10秒強のLove波が主体であった.入射波形は,山地部では継続時間60秒弱のパケット状であるが,基盤の深い平野部では継続時間が延び振幅も増大した.東京湾西岸付近の観測点では継続時間が約90秒,振幅は山地部の約3倍である.平野東側の観測点ほど後続波が成長し,東京湾北東側の観測点では継続時間が150秒程度に延び,東西成分の震動も励起されていた.一方,基盤の浅い茨城県内の観測点では顕著な後続波は見られない.波形の分散性や伝播方向から考えて,継続時間の延びには,表面波の分散性と回り込みが影響している.なお,平野内の記録の卓越周期は約10秒であり,周期10秒のスペクトル振幅は,震央と反対側の東京湾北東側(千葉県北西部)が最も大きかった.</p>
収録刊行物
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- 日本地震工学会論文集
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日本地震工学会論文集 18 (4), 4_111-4_126, 2018
公益社団法人 日本地震工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238021179264
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- NII論文ID
- 130007473122
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- ISSN
- 18846246
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可