音声分析に基づくマインドモニタリングシステム(MIMOSYS)の概要
書誌事項
- タイトル別名
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- Introduction of Mind Monitoring System for mental health status monitoring by the vocal analysis
抄録
<p>メンタルヘルス不調への対策として,年一回の問診だけではメンタルヘルス状態の急な悪化への対応は難しく,簡便なスクリーニングや日常的にモニタリングできる技術が求められている.我々は音声から抑うつ状態やストレス状態などを推定する研究を進めており,音声を用いた分析は,非接触で,特殊な専用装置を必要とせず,手軽にかつ遠隔的に行えるという利点がある.一般に健康な人では自分を取り巻く環境の変化により喜怒哀楽などの感情を表すのに対して,ストレスが蓄積してうつ状態になると,感情の表出が低下する.我々は音声から感情を認識し,その感情表出の様相から心の健康状態を推定する.ここで,音声からの感情認識にはAGI社製ST(Sensibility Technology)を採用している.その音声から心の健康状態を推定する技術をMIMOSYS(Mind Monitoring System)と名付け,日常的に声を発する電話の通話音声に着目し,Android OSのスマートフォンに実装した.MIMOSYSでは,1回の通話や録音音声からその時点の心の元気さを「元気圧」として計測し,また,長期的な心の元気さを「心の活量値」として計測する.MIMOSYSアプリは,その医学的妥当性を検証するため,社会実装研究が東京大学によって実施され,2年間以上にわたり運用された.その結果,男女の違いでは,音声分析(MIMOSYS)と自記式アンケート(BDI)において同様の傾向を示した.</p>
収録刊行物
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- 生体医工学
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生体医工学 Annual56 (Abstract), S48-S48, 2018
公益社団法人 日本生体医工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238023948928
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- NII論文ID
- 130007484065
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- ISSN
- 18814379
- 1347443X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可