ヒメギフチョウ青葉山個体群の産卵適地選好要因

書誌事項

タイトル別名
  • Oviposition site preference of the near-threatened butterfly, Luehdorfia puziloi (Lepidoptera: Papilionidae) on Mt. Aoba, Miyagi Prefecture, Japan
  • ヒメギフチョウ アオバヤマ コタイグン ノ サンラン テキチ センコウ ヨウイン

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説明

環境省レッドリストの準絶滅危惧種であるヒメギフチョウの青葉山における産卵適地選好要因を明らかにするために,青葉山のヒメギフチョウ棲息地を包括する広さ約60ha,海抜80m〜160mの森林を林相によって54の区画に分け,各区画の卵密度を外的基準とする数量化I類による分析を行った.その結果,分析に使用した5種類の環境要因(アイテム)の重要度をアイテムレンジの大小によって判断すると,もっとも重要なのはウスバサイシンの密度で,以下,林相,地形,林床植生,傾斜面の方角の順であった.また,各アイテムの中でもっともカテゴリ数量が高かったのは,ウスバサイシンの密度では「普通」,林相では「落葉樹林」,地形では「斜面」,林床植生高では「30cm以下」,傾斜面の方角では「北向き」であり,理論上の最適な環境下において期待できる卵密度の最大値は337個/haであった.

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