「ヘッドスパ」における頭皮マッサージ基本手技が心身に及ぼす影響

  • 萬成 哲也
    タカラベルモント株式会社 化粧品研究開発部
  • 戸田 和成
    タカラベルモント株式会社 化粧品研究開発部
  • 小川 俊介
    タカラベルモント株式会社 化粧品研究開発部
  • 佐藤 千怜
    タカラベルモント株式会社 化粧品研究開発部
  • 中嶋 礼子
    タカラベルモント株式会社 化粧品研究開発部
  • 細川 博史
    タカラベルモント株式会社 化粧品研究開発部
  • 大西 日出男
    タカラベルモント株式会社 化粧品研究開発部

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Basic Massage Techniques in Head Spa on Mind and Body
  • 「 ヘッドスパ 」 ニ オケル アタマ ヒ マッサージ キホン シュギ ガ シンシン ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

<p>ヘッドスパは数種類の頭皮マッサージ基本手技の組み合わせによって構成される。本研究では,5種類の基本手技(圧迫法,指圧法,揉捻法,強擦法,軽擦法)をそれぞれ3分間実施した際の心身に及ぼす影響を,各種生理的・心理的指標を用いて評価した。その結果,副交感神経の活性化によって生じる脈拍数の低下はすべての基本手技に共通してみられた一方で,他の指標においては各基本手技で異なる効果がみられた。生理的指標において,圧迫法,指圧法,軽擦法では顕著なストレスの軽減がみられ,揉捻法ではすべての測定部位での皮膚表面温度の上昇と顔面部位の形状変化がみられた。Visual Analogue Scale(VAS)を用いた心理的指標に関しては「,気持ち」の改善は圧迫法「,リラックス度」の向上は揉捻法,「覚醒度」の向上は軽擦法において顕著であった。このように,われわれはマッサージ基本手技による3分間の短時間の施術においても,基本手技ごとに異なる効果が得られることを証明した。本研究結果は,科学的根拠に基づく最適なヘッドスパメニュー構築において,重要な手掛かりになると考える。</p>

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参考文献 (2)*注記

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