一定心拍数に制御された運動負荷時の仕事量測定の信頼性について

  • 竹谷 晋二
    聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
  • 山田 純生
    聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
  • 小林 亨
    聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
  • 笠原 酉介
    聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
  • 大宮 一人
    聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部

書誌事項

タイトル別名
  • The Reliability of the New Evaluation Method for Exercise Work by Controlling Pedaling Torque to a Constant Heart Rate Level during Exercise

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説明

本研究では,運動中の心拍数が定常状態となるよう、心拍数を経時的にフィードバックし負荷トルクを制御する運動負荷制御プログラムを作成しその心拍数制御成績およびその際に得られる機械的仕事量ならびに生理学的指標の信頼性について検討した。成人男性および女性各5名を対象として,本運動プログラムの運動テストを2回行い,その際心拍数,機械的仕事量,酸素摂取量、収縮期血圧,そしてBorg scaleを測定した。心扣数の平均値と標準偏差より変動係数(CV値)を算出した。またそれぞれの級内相関係数(ICC)を求め,信頼性を検討した。運動中の平均心拍数は,目標とする心拍数とほぼ一致しCV値は1.7〜1.9%と変動が少ないことが認められた。また機械的仕事量のICCは0.95〜0.97と極めて良好な再現性を得た。その他、平均酸素摂取量のICCが0.96〜0.99,収縮期血圧が0.97,そして胸部下肢Borg scaleが0.94となり,極めて良好な再現性が認められた。以上の結果から本研究に用いた運動負荷制御プログラムは,運動中心拍数の制御が良好かつ得られる機械的仕事量が信頼性の高い指標となりうる臨床応用可能な運動耐容能評価方法であることが示された。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 30 (7), 402-406, 2003-12-20

    一般社団法人日本理学療法学会連合

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (8)*注記

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