社会に貢献する企業の経営管理―オムロンの事例研究を中心として―

書誌事項

タイトル別名
  • Management Practices of Business Enterprise Contributing to Society: Omron Corporation case study
  • シャカイ ニ コウケン スル キギョウ ノ ケイエイ カンリ : オムロン ノ ジレイ ケンキュウ オ チュウシン ト シテ

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抄録

<p>本研究では,社会に貢献する企業であるオムロン(株)グループとその経営者や従業員の実際の行動を捉え,それを実務に適用するための日本企業の一つの理想的な経営のモデルとして明らかにした.株主「中心」型モデルの企業が「高価格・適正価格」と「選択と集中」により成功している一方で,典型的なステークホルダー志向型日本企業はそれらを実施しづらいなか,同社は「ソーシャルニーズの創造」理念とその実践を通して「高価格・適正価格」と「選択と集中」を実現している.それができた理由は,同社が,創業者の時代から現社長体制まで,「人間性の尊重」理念にもとづいた分権化等の仕組みをつくり,それにより成長した人材と組織が「企業の公器性」理念に共鳴し行動するという理念・仕組み・人材成長・行動を連関・好循環を形作ってきたからである.</p>

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