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- タイトル別名
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- Applicability of InertSep ME-2 to Solid-Phase Extraction of Trace Elements
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抄録
イミノ二酢酸基とアミノ基とが固定化されたキレート樹脂,InertSep ME-2の能力について検討した.このキレート樹脂による21元素の固相抽出挙動は,Nobias Chelate PA-1,Presep PolyChelateおよびカルボキシメチル化ポリエチレンイミン導入樹脂による挙動と類似しており,Mg,CaおよびSrは酸性から中性ではほとんど抽出されず,Cd,Co,Cu,Fe,Mo,Ni,Pb,V,Znなどの元素は広いpH範囲で回収可能であった.このような元素捕捉選択性は,元素捕捉基として働くIDA基,元素反発基として機能するプロトン化したアミノ基の両者がInertSep ME-2に存在するためであると考えられる.一方,試料溶液を通液する流量において,少なくとも30 mL/minまでは抽出率に有意な変化は認められなかった.この元素捕捉迅速性は,高架橋度で多孔性の親水性メタクリレート樹脂を基材樹脂として使用していることが一因であると考えられる.InertSep ME-2は,人工海水および認証標準物質(EnviroMAT Ground Water ES-L-1,Waste Water EU-L-3)中の微量元素を効率よく分離することが可能であった.
収録刊行物
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- 日本海水学会誌
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日本海水学会誌 71 (5), 282-290, 2017
日本海水学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238026545536
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- NII論文ID
- 130007493047
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- NII書誌ID
- AN0018645X
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- ISSN
- 21859213
- 03694550
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- NDL書誌ID
- 028573556
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可