北東北地域におけるセット球を用いたタマネギ初冬どり新作型に適したマルチの種類および定植日

  • 木下 貴文
    国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター
  • 山本 岳彦
    国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター
  • 濱野 恵
    国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター
  • 山崎 篤
    国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Type of Mulching Film and Planting Date Adapted to a New Onion Cropping Type Using Onion Sets for Early Winter Harvesting in the Northern Tohoku Area of Japan
  • キタトウホク チイキ ニ オケル セットキュウ オ モチイタ タマネギ ショトウドリ シンサクガタ ニ テキシタ マルチ ノ シュルイ オヨビ テイショクビ

この論文をさがす

抄録

<p>北東北地域におけるセット栽培によるタマネギの初冬どり新作型の開発を目指し,マルチの種類(白黒ダブル,黒および緑)およびセット球の定植日(8月2日,12日,22日および9月1日)の組合せがりん茎や収量に及ぼす影響について検討した.緑および黒マルチに比べて,白黒マルチでは日平均地温が低く推移し,特に8月の高温期にそれが顕著であった.白黒マルチでは,他のマルチに比べて高温による生育抑制が緩和されることから,定植から萌芽までの日数が短く,生育も良好となり,りん茎収量も大きかった.一方,定植日を比較すると,8月12日定植がりん茎肥大に適する日長および温度の条件であるとともに,りん茎肥大までの期間が確保されて生育が良好であったことから,最もりん茎重や商品収量は大きかった.すなわち,本試験の範囲からは白黒マルチを展張し,8月12日前後に定植を行うことが適した栽培条件であると考えられた.しかし,白黒マルチでは最終収穫直前の凍結に起因すると推察される腐敗球の発生が多かった.</p>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 17 (3), 303-309, 2018

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (7)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ