MRI画像に対するスパースコーディング超解像処理の有用性

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  • Sparse Coding Super-Resolution Imaging for Enhancing Image Resolution in MRI

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抄録

高解像度診断用ディスプレイの実用化に伴い,ディスプレイの解像度に合わせて画像を拡大し,足りない解像度を補う必要があるが,MRIの解像度をハードウェアレベルで改善するには,長時間撮像を要し,患者の負担が大きい.そこで本研究では,MRI 画像を対象にスパースコーディング超解像処理(ScSR)を適用し,その有用性を検討した.頭部MRI画像のうちT1強調画像,T2強調画像,FLAIR画像,TOF画像を用いた.それぞれScSRおよび従来の拡大補間法を適用し,得られた高解像度画像のPSNR,SSIMを計測し,評価,比較した.T1強調画像,造影後T1強調画像,T2強調画像,FLAIR画像のすべてにおいて,ScSRのPSNR,SSIMともにBilinear,Bicubic,Lanczos補間と比較して有意に高値を示した(p<0.05).TOF画像ではすべての再構成画像において,ScSRのPSNR,SSIMともにBilinear,Bicubic,Lanczosと比較して高値を示した.ScSRはMRIのT1,T2,FLAIR,TOF画像において,従来の拡大補間法よりも画像のピーク信号雑音比と構造的類似性を顕著に向上させることが示された.

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