再生不良性貧血の治療戦略

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タイトル別名
  • Treatment strategy for acquired aplastic anemia
  • サイセイ フリョウセイ ヒンケツ ノ チリョウ センリャク

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抄録

<p>「再生不良性貧血診療の参照ガイド」が改訂された。従来のstage 2(中等症)は,赤血球輸血を必要としないstage 2aと月2単位未満の輸血を必要とするstage 2bに細分化され,stage 2bはstage 3以上の重症度と同じ治療方針が推奨されている。ATG+シクロスポリンによる免疫抑制療法には,エルトロンボパグ併用が加わった。また,輸血を必要としないstage 1やstage 2aであっても,診断後早期からのシクロスポリン投与が推奨されている。一方,同種骨髄移植の標準的な前処置として用いられてきた大量cyclophosphamide(CY)は,心毒性軽減のため,fludarabineを併用する減量CYレジメンに変わりつつある。代替ドナーからの移植では,移植後CYを用いた血縁ドナーからのHLA半合致移植が治療関連死亡や慢性GVHDの頻度が低いことから注目を集めている。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 59 (10), 1969-1978, 2018

    一般社団法人 日本血液学会

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