筋緊張の評価方法の検討

  • 岸本 信夫
    国立循環器病センターリハビリテーション部
  • 今井 保
    国立循環器病センターリハビリテーション部
  • 宮川 博次
    国立循環器病センターリハビリテーション部
  • 國澤 雅裕
    国立循環器病センターリハビリテーション部
  • 井上 悟
    (現)大阪大学医学部付属病院リハビリテーション部
  • 鮎澤 芳穂
    (現)ハリ治療センター鮎澤

書誌事項

タイトル別名
  • Semiquantitative evaluation of muscle tonus. ―Methodological and physiological study―
  • ―物理学的および生理学的検討―

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説明

脳血管障害患者にみられる異常筋緊張の程度を,定量的に機能訓練の場で評価することを目的として,下腿の懸振性運動を用いた膝角度法を考案し,評価を行った。次に本法の生理学的妥当性を筋電図を用いて検討し,同時に臨床の場で使われている腱反射との関係についても検討し,以下の結果を得た。<br>1) 膝角度法による筋緊張の程度の評価と徒手的な評価とはほぼ一致した。<br>2) 筋緊張亢進例では,下腿の懸振性運動時に大腿直筋の高振幅の筋電図が得られた。<br>3) 膝角度法によるR01は伸張反射の程度を表していると考えられた。<br>本法が筋緊張の評価に妥当であると結論された。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 13 (5), 349-355, 1986-08-10

    一般社団法人日本理学療法学会連合

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