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- 田口 哲
- 東京大学大気海洋研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- The Redfield ratio: history, present status, and perspective
- レッドフィールドヒ : ケンキュウ ノ レキシ ト ゲンジョウ,コンゴ ノ テンボウ
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説明
<p>海洋生態系解析における生物元素比として多用されているレッドフィールド比について,その研究の歴史と現状,今後の展望について述べる。深層水中の無機態窒素とリンの比(N/P比)は16:1でほぼ一定であり,海産植物プランクトンのN/P比はこの比によって決まっている。N/P比について,特に,単一種あるいは単一分類群による室内実験の結果と,ある生態系全体の結果とを直接比較することはできない。地質学的な風化によって供給される深層水の窒素やリンと植物プランクトンのN/P比の関係についても述べる。現存する植物プランクトンのN/P比は,色素をもととする分類群(上科)ごとに遺伝的に保存された形質に依存しているとすると,その色素分類群が出現した時代の深層水のN/P比を反映していると考えられる。さらに,深層水のN/P 比を決める要因として,空気中の窒素を固定する生物による影響を考慮することの必要性についても述べる。</p>
収録刊行物
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- 海の研究
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海の研究 25 (4), 123-132, 2016-07-15
日本海洋学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238037259264
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- NII論文ID
- 40020928659
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- NII書誌ID
- AN10382760
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- ISSN
- 21863105
- 09168362
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- NDL書誌ID
- 027582856
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可