法医剖検例調査に基づく独居死の発見と精神疾患の関連

書誌事項

タイトル別名
  • The relationship between discoveries of dying alone and presence of mental disorders based on forensic autopsies
  • ホウイ ボウケンレイ チョウサ ニ モトズク ドッキョシ ノ ハッケン ト セイシン シッカン ノ カンレン

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説明

<p>本研究は,独居死(独居者が自宅において死亡状態で発見されたこと)における社会との繋がりを図る因子として,(推定)死亡日から発見されるまでの日数を用い,独居死の発見と精神疾患の関連を調査した.対象となる剖検例のうち,独居死1122件について,死後30日までの経過日数における発見率(○日目までに発見されている件数÷全数×100(%))を算出し,比較したところ,男性よりも女性の方が,発見率の高い傾向にあった.また,精神疾患の有無により比較した結果,男性の場合,精神疾患者群の発見率が高くなる傾向を示す一方,女性においては,精神疾患者群の発見率が低下する傾向を示し,精神疾患の種類によっても,発見率の推移に違いが見られた.これより,独居死の発見に,男女間,精神疾患の有無,精神疾患の種類によって違いが生じることが示唆され,周囲のサポートについて,今後の社会福祉における支援の方向性を示す一助となる.</p>

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