テリパラチドが有効であった脆弱性骨折の2症例

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<p>テリパラチド(以下TPD)が有効であった脆弱性骨折の2症例を報告する.【症例1】71歳女性,14年前にTHAを受け,自宅で転倒し股関節痛が出現した.外来を受診し単純X線写真で異常所見なく経過観察としたが,疼痛が持続し初診後3ヶ月の単純X線写真でカップ周囲の臼蓋底に骨折と透亮像を認めた.TPDの投与を開始,投与2ヶ月で疼痛は軽減し,投与3ヶ月で骨癒合を認めた.【症例2】63歳女性,上腕骨近位端骨折に対し髄内釘による骨接合術を行った.術後2ヶ月,肩の自動外旋運動中に上腕部に疼痛が出現した.単純X線写真で髄内釘の遠位横止めスクリュー部での斜骨折を認めた.functional braceを装着しTPDの投与を開始,投与14週で骨癒合を認めた.【結語】脆弱性骨折に対する治療は骨脆弱性の改善に加えて骨癒合促進が必要であり,TPDの使用はその一助になっていた.</p>

Journal

  • Orthopedics & Traumatology

    Orthopedics & Traumatology 67 (3), 613-615, 2018-09-25

    West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology

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